ケルトゆかりの植物とフラワーレメディ

ケルトの暦では

今は「エニシダ」の季節。

エニシダは

バッチフラワーの一種、

ゴース」の近縁種です。

バッチ・フラワーレメディの開発者、

エドワード・バッチ博士の家族は、

英国ウェールズ地方の出身と

言われています。

ウェールズは、

アイルランドとともに

英国でケルト文化がいまだに

息づく場所です。

バッチ博士の伝記

心を癒す花の療法
(ノラ・ウィークス著、中央アート出版)に

こんな文章があります。

バッチ(Bach)という名が暗示するように、

彼の家族は昔その地方から渡ってきたのであり、

彼の直感的、理想主義的な性格、

美しいものを愛する心、そのきれいな声は、

彼があの神秘な地方の生んだ

まことの子であることを告げるものでした

18世紀に活躍した

大作曲家、

J.S.バッハ(Bach)は

ドイツ人ですが、

ケルト人は、もともと

「中央アジアの草原から

馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)を持って

ヨーロッパに渡来した

インド・ヨーロッパ語族ケルト語派の民族」

(Wikipediaより)でした。

一説では、

紀元前2200年~前2100年頃、

アジアの草原地帯からスキタイ族が

西ヨーロッパ(大陸)に侵入してきたため

原住地を追われ、

西方への移動が始まりました。

(移動は紀元前4500年から始まった

という説もあります。)

北方はイングランドや

スコットランド、アイルランド、

西方はスペインからポルトガル、

南方はイタリア北部へと

移動するに従い、

ことば(インド・ヨーロッパ語)も

徐々にラテン語、ギリシャ語、

ゲルマン語

(ドイツ語、オランダ語、英語などが含まれる)、

ケルト語などに

枝分かれしていきました。

国家でまとまることはないものの、

古代ローマよりも早く、

紀元前700年代に鉄器文明を築き、

その発達した技術を武器に

西へと移動した人々です。

バッチ博士の発見した38種類の

レメディには、

樹木の花や新芽で作られたものが

あります。

博士は、

野草(草花)で

12の「魂のタイプ」に対応する

レメディ(12ヒーラーズ)を作った後、

その12種を補う働きをする

7種類のレメディ(7ヘルパーズ)を

作りました。

そのなかには、高木(オーク)や

灌木(ゴース、ヘザー)、

石清水(ロック・ウォーター)の

エッセンスが含まれていました。

オーク、ゴース、ヘザーは

ケルトゆかりの植物で、

暦の上で

対応する時季があります。

オークは

6月10日から7月17日の聖樹です。

社会の中心的存在「ドルイド」(神官)は

オークを最も神聖な樹木として

大切にしていました。

ゴース(ハリエニシダ)は

春分の日の、

ヘザーは

夏至の日の聖樹です。

それまでの

おもに草花で作られたレメディと違い、

新しいレメディは、

灌木や高木で作られました。

慢性的にパターン化し、

性格の一部のように

固化してしまった

心理状態を

助けるものとして、

強い力を持つ植物が

必要だったと

伝えられています。

ゴースやヘザーは

開花すると

辺り一面、花の色で

埋め尽くされます。

オークの木には

圧倒的な存在感と

忍耐強さを示す特徴がありますが、

エッセンスは

その小さな赤い雌花で

作られました。

ロック・ウォーターは

人を癒す力のあることで知られる

神聖な「石清水」から

作られています。

バッチ博士がなぜ植物ではなく

湧き水からレメディを作ったのか、

ご本人の説明は残されていません。

かりにケルトの繋がりで

考えるなら、

自然を崇拝する

ケルト社会では、

森(樹木)と同じように、

泉も神聖視されていました。

 

2020年1月スタート

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