Happy Halloween.

今日はハロウィンですね。

都内のターミナル駅を通ると、
簡単な仮装をした子ども達の姿を
ちらほら見かけました。

ハロウィンの日、アメリカでは
子どもたちが仮装して近所の家々をまわり、
「トリック・オア・トリート
(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と言って
お菓子をもらいます。

それが日本に伝わり、
おもに子どもや若者が仮装をして
楽しいパーティをするイベントになっています。

このお祭りのもとは
「サウィン」というケルトの季節祭です。

ケルトの暦と日本の暦は
響き合う面が多くあります。

ケルト暦では、
11月1日から冬が始まり、

日本では11月7日に立冬があります。

また、ケルト暦では
11月1日に冬が始まるだけでなく、
新しい一年が始まります。

1日は日没から始まると考えられていたので、
ちょうど今日、10月31日の日没から
サウィンの祝祭が始まっています。

この日、異界との扉が開いて、
先祖や死者の霊がこちらの世界に
戻ってくると考えられていました。

サウィンは、
これから厳しい冬を迎える準備を納める日でもあり、
祖先や親しい死者の霊を迎え、もてなして供養し、
厳しい冬を乗り切る力を得たいという
人々の希望がありました。

また良い霊ばかりでなく、
良くない霊もやって来るので、
悪い霊に対しては、
魔除けに植物などを使って
身を守った、と言われています。

ハロウィンは
ケルトの文化が色濃く残る
アイルランドやスコットランドから
アメリカに移住した人たちが
もたらしたサウィンがもとになっています。

サウィンで仮装する子どもたちは
実は異界からの死者の霊を意味し、
お菓子をくれないと(=もてなさないと)、
いたずらするぞ(=悪いことが起きるぞ)、という
警告が込められていました。

11月1日、ケルト暦では、
光の半年から闇の半年に転じる時です。

これからやって来る厳しい冬(闇)を乗り切る
覚悟を決めるタイミングでした。

また、闇の半年の始まりは
一年の始まりでもありました。

「世界は闇から始まる」という考え方は
ケルトや日本を含め、古代の文化に見られます。

11月1日にケルトの新年が明けると、
冬至、年末・年始、立春というめぐりがあり、
「終わりと始まり」の節目が次々にやってきます。

日本での冬の始まり、立冬ももうすぐですね。

この大切な節目の時を
自分に優しい時間を持ちながら
心身を整え、
闇に分入っていく強さとともに進みたいものです。

Happy Halloween.
素敵な夜をお過ごしください。

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