夏の始まり「ベルティネ」祭

大型連休が始まりましたね。
いかがお過ごしですか?

毎年この時期は
晴れの日の多い
気持ちの良い気候で
リフレッシュには最適ですね。

木々の緑も美しいころ。
日本では暦の上での夏の始まり、
立夏を迎えます。

一年のうちで
植物も動物も
ぐんぐんと成長するころです。

日本から遠く離れた
ケルトの暦では、
立夏より数日早い
5月1日に夏が始まります。

11月からの「闇の半年」が終わり
「光の半年」が始まる
お祝いをする日が
5月1日です。

夏の始まりを祝い、
植物や動物の成長と
豊穣を祈る「ベルティネ」祭。

共同体の広場の中央には
神聖な森から選んできた
木の柱が立てられ、
柱のてっぺんからは
太陽から放射された光を象徴する
長いリボンが幾本も垂らされました。

このリボンを持って
白い衣装の乙女たちが
柱のまわりを踊ったそうです。

そして人々は森に入って
夏の到来を祝い
歌い踊って楽しんだとのこと。

シェイクスピアの『真夏の夜の夢』は
このベルティネ祭の前夜のお話と
言われています。

魔女の宴が開かれるといわれるのも
この祝祭の前夜です。

(有名な「ワルプルギスの夜」も
このタイミングです。)

夏至に向かって
光のエネルギーが増すこの夜は
超自然的なことが起こり、
カオスやエロスに溢れ、
それが翌朝の太陽の光の出現とともに
自然界に秩序が取り戻されると
捉えられていたとのこと。

このようなケルトの祝祭のお話は
一見遠いところの
ただの昔話のようですが、

実はそれ以上に、
今を生きる私たちにとっても
自然の力と調和して
健やかに生きるヒントに
満ちているように思えます。

この時期は
自然界の光や生命力が
夏至に向かって旺盛になる時であり、
それがカオス=不安定な形や混乱として
経験されることも多いように感じます。

けれども夏の到来とともに
光の力が高まる季節に呼応して
私たちの内側にも
自然なバランスが取り戻され、
元気に活動する力が
湧く時でもあるでしょう。

緑が旺盛に成長する季節に呼応して、
夏の到来の時を
健やかに過ごしたいものです。

お元気でお過ごしくださいね。

〜・* ワークショップ・スケジュール *・〜

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