2月18日から
ケルトの木の暦は
3番目のトネリコの月に入りました。
古代ケルト人は
記録する文字を持ちませんでしたが、
一説によると、
秘儀を伝授された人々が使う
秘密の文字
「オガム・アルファベット」がありました。
ケルト社会で
指導的立場にあった
ドルイドという階層の人々は
この文字を密かな伝達手段とし、
見えない異界と繋がる鍵にしていたと
言われます。
ドルイドは森に入り、
神聖な樹木を通じて
異界と繋がり、
受け取ったメッセージを
人々の生活や祭りごとに
役立てていました。
「木」のオガムだけでなく、
「色」のオガムや「鳥」のオガムなども
使いこなし、
隠されたメッセージを
伝えていたということです。
木のオガムは
13の子音と5つの母音からなります。
(下図のように子音の数を15ととらえる
説もあります。)
ケルトの木の暦は、
この13の子音と
聖樹(守護樹)、
月の暦の一年の各月が
結び付けられたものです。
5つの母音は
一年の特別な節目
(春分・夏至・秋分・冬至など)に
あてられました。
1番目はシラカバの月
(12月24日~1月20日)、
2番目はナナカマドの月
(1月21日~2月17日)、
そして3番目の今は
トネリコの月
(2月18日~3月17日)です。
北欧神話では
最初の人間は
トネリコから生まれたと
言われています。
(神は男性をトネリコから、
女性をニレの木から
創造されたと伝えられています。)
天界、
地上の世界、
地下世界(冥界)を繋ぐ
世界樹(ユグドラシル)であり
宇宙の普遍性や秩序を象徴する木です。
大地に深く根を張り、
樹高35メートルになる高木で
枝は伸びると
丸いドーム型を作ります。
この天高く
太陽に向かって伸びる様子に
男性的な性質が読み取れる一方、
枝を伸ばし
丸いドーム型の天蓋を作る様子に
柔らかく包みこむ
女性的な性質も見て取れます。
水を含む湿潤な土壌を好むことも
女性性とつながります。
ケルトのドルイドは
この姿を
宇宙の秩序の象徴ととらえ、
宇宙の真理に導く木と
考えました。
天と地、
女性原理と男性原理といった
二極が調和した
宇宙の秩序があらわれていると
考えたのです。
そして、
人間もその宇宙の一部であり、
自分たちの思考や行動も
その大切な宇宙の秩序に
影響すると考えていました。
この考え方は
古代の知恵として
人々の心の深層に残り、
これまでのさまざまな詩作や
芸術、文化に
その要素が表現されています。
フラワーエッセンスの開発者、
エドワード・バッチ博士の
著作にも繰り返し書かれている
大切な要点です。
バッチ博士は
生命は永遠であり、
一人の人が
心の平和や健康を取り戻すことは、
その人自身が幸せになるだけでなく、
世界全体を引き上げることになると
記しています。
トネリコは
宇宙の秩序、
宇宙の真理に繋がる
世界や人のありようを
体現している木なのです。
参考:
ジェーン・ギフォード『ケルトの木の知恵』
Robert Graves,The White Goddess 1975
エドワード・バッチ『エドワード・バッチ著作集』
●2020年3月19日(木)スタート(全4回/春分~冬至)
昼クラス13:30~15:30/夜クラス19:30~21:30
暮らしに役立つケルトの知恵
〜ケルトに生きる神秘の植物を体験する〜
(主催、会場:下北沢・mahina pharmacy)
■2月23日(日)(ウェブ講座)
13:00~17:00
新読書会
「自由への探求~その先のバッチ・フラワーエッセンス(part 3 第2回)」
【セカンド19
(第1部)周囲とのかかわり】
*第2回 2020年2月16日/Web 23日(日)
いずれも13:00~17:00(途中休憩あり)
p.209~ 第13章「人生との消極的な関り」
ホーンビーム
p.213~ 第14章「自分は悪くない」
ウィロウ、ビーチ
p.223~ 第15章「影響を受けて」※
※一部次回に繰り越される可能性があります。
◇使用テキスト
ジュリアン・バーナード著/編
『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』
『バッチフラワー 内なるエッセンス』
『エドワード・バッチ著作集』