古代ケルトの暦は
太陰太陽暦。
一年を13の月に分け、
それぞれの月と
特別な節目の日に
聖樹を配していました。
一説では
11月25日から
冬至の前日(21日)までは
13番目の月で
エルダー(ニワトコ)の季節です。
エルダーは
香りのよい、
星型の小さなクリーム色の
花を咲かせる、
スイカズラ科の
落葉低木。
スイカズラ科といえば、
バッチフラワーでは
ハニーサックルを思い出します。
ハニーサックルはつる性ですが、
エルダーには直立する幹があります。
エルダーは
季節のめぐりを
体現する植物です。
春が来れば
若葉を出し、
本格的に夏が始まると
マスカットのような甘い香りの
花を咲かせます。
秋には葉を紅葉させ、
冬になると
植物の有用な薬効成分が
役立ちます。
1つ前の
12番目の月の聖樹、
エニシダにも
高い薬効がありました。>>
闇が濃くなり、
厳しい寒さが増してくるこの季節、
体は不調になり、
気分は沈みがちになります。
古代の人は
病気やこころの落ち込み、
不快感を
豊かな薬効で一掃し、
明るい希望を与える植物、
死と再生を象徴する植物を
この時季の聖樹にしたのでしょう。
エニシダも、エルダーも、
光の色(黄金色、白色)の
花を咲かせます。