動けば、
物事はきっと進むのに、
心も体もついてこない—
頭では
「やらなくては」と
分かっていても、
その一歩が
重く感じられる日があります。
そんな状況を、
ホーンビームの木はとがめません。
動けない自分も、
ありのまま
受け止めてくれるような
存在です。

古代ケルトの人々にとって、
木々は“日々の守り手”として
つねにそばにありました。
ホーンビームもまた、
目立つ木ではありませんが、
森の中で静かに強さを宿し、
必要な時に必要な力を
貸してくれる木として
人々に信頼されていました。
その姿は、バッチ博士が描いた
“日々の問題に
取り組むことによる疲れ”
という、現実的な心の負担と
自然に響き合います。
力を出せないことは、
弱さではありません。
誰にでも
そんな時はあります。
生きているからこそ、
抱える重荷もあるのです。
ホーンビームが
教えてくれるのは、
「やる気をつくり出す」こと
ではなく、
心と体がもう一度
同じ方向を向けるよう、
内なるリズムを整え、
無理のない回復へと
向かわせる力です。

ケルトの人々は、
土地と自分の体を
切り離して考える
ことはありませんでした。
朝の光、
湿った空気、
小さな木々の影—
自然に触れるたび、
世界との境界が少しゆるみ、
呼吸が深くなる。
その感覚は、
ホーンビームが
思い出させてくれる
安心感や回復力と
よく似ているようです。
来年の
「ケルト×バッチ講座」では、
こうした“日常の中での回復力”を、
植物から丁寧に受け取るための
学びの時間を
ご一緒できればと思います。
無理に前へ進まなくて大丈夫。
今日できる
小さなひとつの動きが、
明日の
軽やかさを育ててくれます。
もし今、心が重いなら、
まず一度深呼吸を。
そしてホーンビームの、
静かで力強い姿を
思い浮かべてみてください。
その静かな強さは、
私たちの内側にも、
きっと息づいています。










