ケルトの早春の祝祭:インボルク

暦の上で
今は大寒ですね。
一年で一番寒い時期です。

けれども、この寒さを超えたら、
次は立春!
新しい春が始まります。

この数日、東京近郊は
日差しが暖かで、
春の兆しが感じられるような陽気です。

日本の立春に近い日に、
古代ケルトの人も
春の始まりを祝うお祭りをしていました。

「インボルク」という祝祭で
豊穣と治癒の女神に
祈りを捧げる行事でした。

今年の立春は2月3日。
ケルトのインボルクは2月1日です。

バッチフラワーにゆかりの深いケルトですが、
暦を見ると、
日本とケルトは
よく似ています。

同じ農耕民族として、
太陽や月の動きを暮らしに役立て、
自然の森羅万象に
神聖なるものの存在を
見出していました。

日本の暦の
立春、立夏、立秋、立冬とちょうど同じ頃(数日前)
ケルトでも
季節の始まりを祝い
祈りを捧げる祭がありました。

一日は日没(闇の時間)から始まると
考えられていたので、
祭は前日の日没から始まります。

2月1日の前夜、31日から始まる
「インボルク」
— 光の到来を祝うお祭り— は、
アイルランドでは
聖ブリギットの祝日とされています。

聖ブリギットは
キリスト教の聖女ですが、
それ以前は
治癒と豊穣をもたらす
ケルトの女神でした。

この頃、
スノードロップやスイセンが咲き始め、
牧場には子羊が誕生します。

冬を越すため
家畜は最低限に抑えられていたので、
子羊の誕生は文字通り
命を繋ぐ希望のシンボルであり、
物心両面で大切なものでした。


春の始まりは、
冬の間に溜めてしまった毒素を排出する、
浄化」のタイミングでもあります。

ローズマリーやシナモン、
タンポポの根、
オレンジ・ピールなどを使って、
癒しの女神(聖女)ブリギットに
祈りを捧げながら
春を迎えたということです。

光の季節の到来まであと少しです。

コロナ禍にあっても
自然界にも目を向けながら
季節の巡りとともに
日々を大切に過ごしたいですね。

〜*・〜*・〜*・〜*・〜*・

今年のケルトのワークショップは
春の祝祭「インボルク」から始まります。
ケルトやハーブにご興味お持ちの方、
ピンと来られたら、ぜひお気軽にご参加ください。

「暮らしに役立つケルトの知恵2」
1月27日(水)オンライン
13:30~15:30 / 17:30~19:30
 詳細はこちら>>

冬の間に溜まった毒素の排出を促すオイルの
おみやげ付きです。

新月にジュニパーを漬け込んだオイルに
当日選んでいただいた精油やフラワーエッセンスを加え、
季節の変わり目の不安定な時期の調整に
お役立ていただけます。

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