「花は鏡:私を映してくれたもの」

「理屈じゃなくて、花」の投稿をお読みくださった皆さまへ

花を見て、ふっと気持ちがゆるむ。
理由はわからないけれど、なんとなく心が落ち着く——

そんな体験、ありませんか?

少し前の投稿理屈じゃなくて、花」では、
私自身が、花のそばで心を取り戻していった変化を
SNSの投稿で5回シリーズでつづりました。
楽しみにお読みくださり、ありがとうございました。

共感のお声をいくつもいただき、
花と心のつながりは、誰のなかにもあることを、
あらためて感じています。

そして、今回のシリーズ投稿
「花は鏡:私を映してくれたもの」では、
私自身のフラワーエッセンスを使ってきた経験を
7回に分けてご紹介しながら、
“花のちから” が心にもたらす変化について、
言葉にできる範囲で、つづっています。

SNSではまだ連載中ですが、
後半になりましたので、
こちらにまとめて記します。

理屈じゃなく、でも確かに花は、
そばにいてくれました。
よろしければ、読み進めてみてください。

+————————+

フラワーエッセンスとの出会い

「フラワーエッセンス」に初めて出会ったとき、
最初は、「“心が楽になる” 植物療法」と聞いても、
正直、半信半疑。

でも花を使っているという、ある種の安心感と、
「早く変わりたい」という切羽詰まった気持ちもあって、試してみることにしました。

初めの頃は、「いい感じがする」程度で、効果ははっきりとはわかりませんでした。
でも使っていくうちに、
あれ?最近なんだか、心が静かだな…と感じることが増えて、
気づけば、ゆっくり変化していきました。

またある時は、ガツンというくらい、強い感情が噴き出てくるような体験もしました。

不安でいっぱいだった心が、
少しずつ静まっていくのを感じました。
落ち着いた気持ちで、ようやく“今の自分”を感じられるようになっていったのです。
「こんな自分はダメ」といつも判断していたクセから、
少しずつ抜け出して、
「今の自分はこうなんだ」と、理想とは違う自分を、
そのまま受けとめる流れが、ゆっくりと始まっていったのです。

すると、「何とかしなきゃ」と焦る気持ちでいっぱいだった毎日が、
少しずつ落ち着いてきて、
「今はこうなんだ。今の自分でやっていこう」と思える瞬間が、
少しずつ増えていったように思います。

 

自分との関係が、少しずつやわらいでいくとき

あの頃の私は、
何かにつけて「早くしなきゃ」「変わらなきゃ」と、いつも自分にプレッシャーをかけていました。

うまくできないと、すぐに自分を責めて、
「こんな自分じゃダメだ」と決めつけて、
心の中は、いつも不安と焦りでいっぱいでした。

そんなとき、出会ったフラワーエッセンス。
劇的に何かが変わったわけではありません。
でも少しずつ、気づかないうちに、
心の深いところに変化が起きていたように思います。

例えば——
感情の波に飲みこまれているときに、
「ああ、今、私は不安なんだ」と、
ただ気づくことができるようになったり。

うまくできなかったときに、
「でも、私なりにやってみたんだな」と、
自分に対してすこしやさしい見方が
できるようになったり。

そんな小さな変化が、心の土台を
少しずつ整えていってくれたように感じます。

自分との関係が
ほんの少しずつでもやわらいでいくと、
ものごとの見え方も、感じ方も、
少しずつ変わっていきました。

「できないからダメ」と
決めつけるのではなく、
興味があったら
「できるかわからないけど、やってみようか」と
気持ちが向かうようになったり。

「失敗したら」という不安からやらないかわりに、
「まずやってみよう」と思える瞬間が増えたり。

いつのまにか、心の焦点が
「ダメな私」から「やってみたい私」へと
移っていたのです。

変化は、何かを成し遂げるような、
大きなことではなくて、
ほんの小さな“自分との関係の変化”から
始まるのかもしれません。

そんなふうにして、私は少しずつ、
“今の自分”から、ゆっくりですが、
歩き出せるようになっていきました。

 

ワイルド・オートが教えてくれたこと

「自分にぴったりの仕事を見つけたい」
「“天職”を見つけ出さなければ」

そんなふうに、昔の私はいつも
何かを探していました。
進む道を間違えないように。
後悔しないように。
けれど、探せば探すほど、
選ぶことに慎重になり、
いつも迷って、焦っていた気がします。

「石橋を叩いて渡る」という言葉がありますが、
当時の私を見て、友人は
「あなたは、石橋を叩いて、叩いて、叩き壊すよね」
と言って、笑っていました。

フラワーエッセンスに出会ってしばらくした頃、
「ワイルド・オート」という
レメディの存在を知りました。

「天職を見つける」という
テーマのあるエッセンス——
まさに今の私にぴったりだと思い、
飲み始めました。

けれど、期待していたように
すぐ何かが変わったわけでも、
天職が見つかったわけでもありません。

ただ、ふと気づくと、
もう「これが一生の仕事だろうか?」と
考えなくなっていたのです。
「これが正解かどうか」よりも、
「今、心が動くかどうか」に、
自然と意識が向いていました。

むしろ、“自分の天職”ということを
気にしなくなっていました。

「何者かにならなければ」という思いが、
少しずつほどけていったのだと思います。

「そのとき、心が動くことをする」
ただそれだけで、
いつのまにか道はつながっていく。

そんなふうにして、人は
それぞれの道を歩んでいけるのかもしれません。

 

決められなかった私に、決める力が芽生えてきた

子どもの頃から私は、
自信がなくて、なかなか決められない人間でした。

迷っている時間が長くて、
誰かに決めてもらいたくて、
「どう思う?」と、つい人に聞いてばかりなのに、
一方で、頑固なところもありました。

そして、思い通りにいかないときには、
どこかで人のせい、環境のせいにしてしまう自分がいました。

なかでも、自分でも驚くほど根深かったのが、母への気持ちです。
「こんなふうになったのは、ママのせい」——
そんなふうに責める気持ちを、心の奥に抱えていた時期がありました。

でも、本当は、母も母で、
初めての子育てに一生懸命だったはず…。
私も、母に喜んでもらいたくて、
褒めてもらいたくて、
“いい子”になろうと、がんばっていました

でもそのうち、期待に応えられない自分を責める気持ちが、
いつの間にか、母に向かうようになっていました。

けれど、フラワーエッセンスをとり続けるうちに、
少しずつですが、変化が訪れました。

他の誰かを喜ばせるのではなく、
「今の自分は、何をしたいのか」
「どう感じているのか」——
そこに意識が向くようになり、
ものごとを「自分で決めて、自分でやってみる」感覚が強くなっていったのです。

もちろん今でも迷いますし、
「何かのせいにしたい自分」も、
ふと顔を出します。

でも、あの頃のような “人任せ” や
“環境のせい” にする感覚は、
だいぶ薄れてきたと思います。

うまくいかないことがあっても、
「自分が選んだことだから」と、
その経験をまるごと受けとめて、
前に進めるようになってきた——
それが、私にとっての
“行動力” や “決断力” の始まりでした。

そして気がつけば、
「どう思われるか」より、
「私はどうしたいか」のほうに、
心の焦点が合うようになっていました。

気丈に育ててくれた母や、
周りの大切な人たちへの感謝も、
自然と湧いてくるようになり、
少しずつ言葉にできるようにもなりました。

「こう思われたい」ではなく、
「こうしてみたい」という気持ち。

その気持ちに、正解はありません。
そのときどきの “今の自分” の選ぶことが、
きっと、自分にとっていちばん
しっくりくる道をつくっていくのだと思っています。

 

好きな自分、好きな人たちと生きるということ

「どう思われるか」よりも、
「私はどうしたいか」で選ぶようになってから、
少しずつ、自分との関係が変わってきました。

その変化は、
周りとの関係にも、ゆっくりと影響していきました。

心から話せる人が増え、
無理をしなくても一緒にいられる関係が育ってきたのです。

あれほど苦しかった「他人にどうみられるか」にしばられた感覚も、
今ではずいぶん遠くに感じるようになりました。

もちろん、日によって波もあるし、
まだまだ揺らぐこともあります。
長年の思いグセは、ゼロになるというより、
もう、自分の一部のようなものかもしれません。

でも、揺らぎながらでも、
“それでも大丈夫” と思えるようになったことが、
私にとっては大きな一歩でした。

花を通して見えてきたのは、
他人との関係の前に、
まず自分との関係を見つめること。

そして、その関係を
少しずつ良くしていくことで、
人生はやさしく、
あたたかいものになっていく、
ということでした。

 

選び直す力、やり直す勇気

そのときは、
それしかないと思っていたり、
誰かに合わせるべきだと思っていたり、
もう年齢的に、タイミング的に、
無理だと思ったり——

そんなふうに、“あきらめること” に、
慣れていました。

もしかしたら、あきらめる=傷つかない、といった
おかしな思い込みを
していたようにも思えます。

それで、旅に出かけるなど、
自分のための大きな行動はもちろん、
美味しいお茶を飲む、といった
ささやかなことさえ、
「今はできない」とあきらめたり、
「そのうち…」と先延ばしに
してしまうことが多くありました。

でも今は、
そんなひとつひとつを
いつでも「選び直す」ことができる、
という可能性を感じています。

そのように変わったのは、
フラワーエッセンスをとるようになって、
自然と心が緩む方向に向かったからだと思っています。

どんな自分でも、それが今の自分だと
受けとめる流れができてくると、
ノートに気持ちを書き出してみたり、
ふとしたときに湧いてくる感情を
ていねいに感じてみるように、
自分のための小さな行動が、
自然ととれるようになっていました。

それまではスルーしていたような
心の小さな声にも、
だんだん気づけるようになったのです。

また、フラワーエッセンスをとっていると、
心が安らぐまでに、いくつかの段階を
ゆっくり通るようなこともあります。
すぐに変化を感じなくても、
あとからふと気づくこともあるのです。

忘れていたはずの気持ちや、
小さな引っかかりが、
ぽつりぽつりと浮かんできたり…。

心のどこかに引っかかっていた
小さな違和感や、
本当は望んでいたのに
見ないふりをしていた気持ちが、
ひとつ、またひとつと
浮かび上がってくる——

すると、それまでの選択が、
“正しい” か “間違っている” か、ではなく、
「当時の私には、それが精一杯だった」と受けとめて、
ゆっくりと自分を
許せるようになっていきました。

もちろん人生には
「やり直せること」も
「やり直せないこと」もあります。

たとえ、その状況は変えられなくても、
出来事と自分との “関わり方” や
“意味づけ” など、
自分の捉え方を変えることはできる——
そんな気づきをくれたのも、
花たちでした。

フラワーエッセンスが、
過去の痛みをなかったことに
してくれるわけではありません。
でも、「あのときの自分を、
今なら受けとめられる」——
そんなやさしい変化を、
私は花たちから受けとってきたように思います。

「もう一度ここから始めたい」と思えたとき、
その気持ちにそっと寄り添ってくれる——
フラワーエッセンスはそんなやさしい存在です。

 

花のように、自分を生きる

花と出会い、花を見つめるようにして、
少しずつ、自分の心にも目を向けてきました。

思い通りにならず落ち込むことも、
人とうまくいかず傷ついた日も、
心がぐらぐらと揺れてしまうときも、
花のそばにいると、ふと立ち止って
息を深く吸い込むことができました。

すぐに答えが出なくても、
誰かのようにならなくても、
自分を許せる時間が少しずつ増えて、
私を支えてくれました。

花、植物は、
自分以外の何かになろうとはしません。

咲く時も、枯れる時も、
自分のリズムで、ひたすら生き切るだけ。

その姿から、
「ただ自分を生きればよい」と
静かに言われているようにも感じました。

今でも、失敗は多いし、
迷ったり、後悔したり、
「自信ない!」と思うことはあります。

でも、そんな自分を責めすぎず、
ただ「今の自分」を受けとめることが、
少しずつできるようになってきました。

もちろん反省もして、
失敗しない努力もします。

でも、いつまでも
そんな自分だけにとらわれない
「強さ」のようなものが
自分の中に育っているようにも
思えるのです。

完璧でなくても、
しなやかに、自分のままで生きていく——

それが、花と歩んできた時間のなかで
自分なりに手にした、
ささやかだけれど確かな「強さ」です。

フラワーエッセンスには、
花の生命力が、
太陽の光で、新鮮な湧き水に
写し込まれています。

それを飲むことで、
心に花のいのちを
響かせることができる。
花といるのと同じように、
花を心に、生き方の中に、
根づかせることができるのです。

そして、この投稿シリーズを
読んでくださった方々とも、
その“花といるような時間”を
少しでも分かち合えていたら、
心からうれしく思います。

この小さな個人の体験に、
最後までおつきあいいただき、
ありがとうございました。

+————————+

少人数・無料オンライン対話会のご案内
シリーズを読んでくださった方と、
花や心のことをゆっくりお話しできる時間を
つくりました。

日時:9月6日(土)9:30〜10:30(Zoom)
定員:5名(先着)
参加費:無料

テーマは「花とわたし」。
これまでの投稿で感じたことや、
日々の中で揺れる心のこと、
フラワーエッセンスについての質問も歓迎です。

ゆったりお茶を飲みながら、
安心できる少人数での時間を過ごしましょう。

詳細・お申込みはこちらから >>>

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次回の体験ワークショップ
・日時:9月14日(日)9:30〜11:30(オンライン)
・会費:5,500円(税・資料代込)
・初めての方のための内容で、
今の心に合わせたトリートメント・スプレーをプレゼントします。

詳細・お申込みはこちらからご覧ください。>>>

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