ヴァーベインは
バッチ博士がレメディに加える
ずっと以前から、
人々の心身両面に
役立てられていた薬草です。
ケルトの人はヴァーベインを
「鉄の草」と呼び、
8月、ルーナサの祭りの季節、
太陽も月も照らない新月か
下弦の月の時、
太陽が昇る前に摘んだと
記されています。
(プリニウス『博物学』)
後年、掘り起こすのに良い日として
8月15日の聖母マリアの日も
加えられました。
ちょうど今日は8月15日、
そして明日は新月ですから、
ヴァーベインを
掘り起こすのに
最適なタイミングと思うと
なんだかワクワクしてきます。
古代、この植物の
恩恵を受け取るためには
正しい時に正しい呪文を唱えて
儀式を注意深く行う必要があると
考えられていたそうです。
そうすることで
植物の力を呼び覚ませると
人々は考えたとのこと。
ヴァーベインの力が
どれだけ信頼されていたかが
伝わってくるようです。
掘り起こす前には
蝋と蜂蜜を大地に捧げ、
植物の周りを鉄器で
東から西に弧を描き、
左手で掘り起こして
空高く掲げたとのこと。
また一説では、
掘り起こした草は
根をつけたまま
置いておき、
清らかな天の朝露で
湿らせた後、
利用したとも言われています。
この植物は
「聖なる枝」と呼ばれ、
おもに清めやお守りに
使われました。
聖なる儀式で
祭壇を清めたり、
聖水に浸けて
流血後の地面を浄化したり、
出産後の床や死者の床を
清めたとのこと。
ドルイドは
この植物の束を髪にのせて
魔法から身を守ったとも
伝えられています。
薬草としても
古くから役立てられ、
ヴァーベインのお茶は、
鎮静、抗痙攣、神経強壮、
利尿作用があるとのこと。
火星、金星と
繋がりのある植物とも言われています。
知れば知るほど
不思議で興味深く、
そして頼りになる植物ですね。
バッチ博士は
ヴァーベインも含めた
レメディになる植物の
「進化の状態」を、
「人類と同じくらい高い、
あるいは人間よりも
高い段階にある」と考え、
「治療力と神聖な恵みの
両方が授けられている」ととらえて
レメディに加えられました。
この数日は
古代の人のように
ヴァーベインを
心に響かせて
過ごしたいと思います。
台風の影響もあって、
不安定な天気が
続いています。
ご自愛くださいね。
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