10月に神戸の六甲高山植物園に行った時のこと。
原種のシクラメンとダイヤモンドリリー展が
行われていました。
どちらも美しかったのですが、
特にシクラメンには感動しました。
冬になると花屋さんで
鉢植えをよく見かけますが、
それまで特別印象に残る花ではありませんでした。
ところがこの花が
植物園のカラマツの林床で
光を浴びて咲く様子には、
楚々としたかわいらしさと優雅さと、
この植物らしい強さも感じ、
やわらかい色合いや
上から見ると風ぐるまのような形をしていることにも
強く惹かれました。
帰宅して早速
園芸種のガーデンシクラメンを購入。
かつて売られていた鉢植えより
今は小さな種類が多いようです。
購入したものも
高さ15cmほどの小さなものでした。
花の時期が長いことや
つぼみが比較的多くついて
育てやすいのが魅力でしょうか。
シクラメンという名前は
ギリシャ語のキクロスという
螺旋や旋回を意味する言葉に由来するそうです。
確かにこの花が持つ
螺旋形や旋回を示すような様子には
ワクワクします。
特に植物園で見た
原種のシクラメンには
その形がはっきりと表れていました。
シクラメンの花言葉は
「遠慮」、「気後れ」、「内気」、「はにかみ」とのこと。
これは花が下を向いて咲く様子からも
来ているのかもしれません。
私たちは気づかぬうちに
とても自然に、
花の色や形、その生きるさまに共鳴し、
生きる力にしているのだなぁと
あらためて感じ入ります。
この冬はシクラメンからも
たくさんの元気(光)を
いただこうと思っています。
これから冬至、クリスマス、年末年始と
大きな節目がやってきますが、
この大切な時を
あたたかくしてお元気で
お過ごしくださいね。