昨日の文化の日、
オンラインクラスの準備と
リアル観察会の下見を兼ねて
主催者のあきこさんと
小石川植物園に行ってきました。
よく晴れた気持ちの良い日、汗ばむくらいの暖かさの中、
園内を散策しました。
この植物園では、バッチフラワーの近縁種も
数多く観察することができます。
毎回「どこを回って何をみて・・」とイメージして行きますが、
季節によって植物はさまざまな姿をしています。
昨日は正門を入るとすぐ、
カリンの実が山のように入った箱があり、
自由に持って行ってよいとのこと。
喜んで一ついただきました。
とても甘い香りがして、
豊かな秋の実りを実感しました。
ポケットに入れるとずっしり重いのですが、
その重さも嬉しく感じながら、
園内を歩き回りました。
そろそろ紅葉かと思っていましたが、
色づいているのは数種の樹木だけ。
モミジの葉もまだ緑色で
光に照らされて青々としていました。
花はだいぶ少なくなりましたが、
季節外れにも、リンゴの木に一輪の花と
つぼみがついていましたし、
葡萄はほとんど枯れて
葉を落としている中、
1、2本の枝先に
若い葉をつけていました。
このような様子から、
自然界はつねに例外や矛盾を
包含して秩序をなしていることをあらためて感じ、
嬉しい気持ちで歩きました。
先日のサウィンは、
ケルト暦での一年の始まりであり
闇の半年の始まり。
古代ケルトの人々が
厳しい冬を生き抜く覚悟を決める日でもありましたが、
11月7日の立冬を前にした日本は比較的温暖で、
まだ秋の実りの季節が続いています。
園内にはたくさんの果実やたねをつけた植物がありました。
色鮮やかなものでは、
オレンジ色のカラスウリや
赤い小さな実のヤブサンザシ、
黄色のカリンなど。
足元には松ぼっくりや
数多くのどんぐりが落ちていて、
見上げれば、クルミが枝に実をつけていました。
松ぼっくりといえば、
今回ヒマラヤスギの松ぼっくりを見るのを
楽しみにしていました。
先月、六甲高山植物園でリース作りをした時
バラのように華やかな形の
松かさを見てとても惹かれたからでした。
園内の大きなヒマラヤスギの木のところに行けば、
常緑の枝の上に、大きな松ぼっくりが乗っかるようにしてつく様子や
落ちて割れたものにバラのような断片があるのを
見られるはず、と思っていました。
正門の坂を登ると堂々とした
3本のヒマラヤスギがありますが、
近くで木々を見た時1つも発見できず、
時期が違ったのかと残念でしたが、
園内を一巡りした後
別の角度から木を眺めてみると
松かさをたくさんつけた木があり
大興奮。笑
木の下はきれいに掃除されているので、
落ちた松笠の美しい断片をみることはできませんでしたが、
高い木の枝葉の上に
空を仰ぐようにしてついた松ぼっくりの姿に
すーっと気持ちが引き上げられる気がしました。
冬の到来を前に、
日本はまだまだ実りの季節です。
私たちもこれまでの経験の中に
きっと確かにある「実り」を受け止めて
大切に時を過ごしたいものです。
そして冬(闇)の季節に向けて準備をして、
自分らしい変化をしてゆきたいですね。
今月ご一緒するクラスの皆さま、
よろしくお願いいたします。