今日は5月1日。
五月祭、メーデーと呼ばれる日です。
辞書には
「①国際的に行われる労働者の祭典。…
②ヨーロッパの伝統的な春の訪れを祝う祭。
通例5月1日に行われ、
広場に立てたポールの周囲で踊ったり、
『五月の女王(メイ-クイーン)』を選んで
花の冠を被せたりする。五月祭」と書かれています。
(Weblio辞書より)
五月祭(メーデー May Day)は
夏の始まりを祝う
ケルト暦の「ベルティネ」に由来します。
ベルティネ(Beltaine)には
「明るい火」という意味があります。
ちょうど太陽の力が高まる時、
太陽の熱が大地に浸透することを願って
火が焚かれました。
この日はケルト暦の
新年の始まり、サウィン(11月1日)の
ちょうど半年後にあたります。
サウィンから
「闇」の半年が始まり、
5月1日の今日から
光の半年が始まります。
ベルティネには
サウィンと同じように
超自然的な出来事が起こると
信じられていました。
日没から1日が始まると考えていた
古代の人々は、
5月1日の前夜、
精霊がいたずらをして
混乱をもたらすと信じていました。
そして夜が明けると
太陽の力が
精霊のもたらした混乱を
解決してくれると考えたのです。
ベルティネ祭は
夏のエネルギーの始動を祝うお祭りです。
高まる太陽=火の力と
自然界の生命力・成長力が旺盛になること、
人間が子宝(とくに男児)に恵まれることを祈り
祝いました。
この祭りは、
ケルトの男神ベレヌスや
太陽神ルーと
結びついています。
ベリンという
生と死を司る太陽神とも
同じ存在であるようです。
大陸では
ギリシャ・ローマの太陽神アポロと
同一視されました。
アポロは医術・治療の神でもあり
太陽の熱は
治療力にも関わることから
ベレヌスも太陽神、治療の神として
崇められました。
けれども一説によれば、
時代をさらにさかのぼると
ベルティネ祭は、
月の女神、水、ヤナギの魔法に捧げられ、
女性的な神秘力を象徴する
お祭りだったとも
言われています。
(ヤナギはちょうど今の月、
5番目の月の守護樹です。)
女性的な月や水に呼応する
神秘的な力と結びついていた祭りは、
その後、
男性的な太陽や火の力を象徴するようになり、
儀式は火と水の両方を扱う祭りに
変化したということです。
いずれにしても
5月1日は
何千年も前の
はるか昔から、
太陽の光の季節の到来を喜び、
生命の誕生と成長、
豊穣を祈る大切な節気払いの日でした。
日本では今日は八十八夜に当たります。
東京はさわやかな
暑いくらいの陽気でした。
夏の始まりにふさわしい日。
不安定な状況にある今の私たちにとって
まさに後押しとなる
太陽の力、
乗り越えて前進する力を
いただいたように思えます。
秩序と安定のなかに
居続けることを良しとせず、変化し続け、
永遠の生命を信じて人生を謳歌した
古代ケルトの人々の力にも心を合わせ、
今を乗り切っていきたいものです。
新緑の美しい季節、
どうぞお元気でお過ごしください。
●参考文献
『ケルトの想像力』鶴岡真弓 青土社
『ケルトの木の知恵』ジェーン・ギフォード 東京書籍
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バッチ・フラワーエッセンスは
おもにイギリスに自生する植物の
満開の花と
湧いたばかりの新鮮な水を使い、
自然界の四大元素を生かして
作られています。
約80年前に英国人医師
エドワード・バッチ博士によって
開発されて以来、
英国王室や欧米の
セレブリティも愛用する
ヒーリング・アイテムです。
こころを整え、
すこやかな毎日へと促すだけでなく、
私たちが変化し
成長していくために必要となる力
(理解力や受容力、行動力など)を高め、
前に進むサポートになります。
今の不安定になりがちな状況にも、
力強い後押しとなります。
自分の内にある本来の力を
発揮できるようにうながします。
■読書会
5月17日/24日(日)
13:00~17:00(途中休憩あり)
「自由への探求~その先のバッチ・フラワーエッセンス(part 3 第2回)」
【セカンド19(第Ⅱ部)
心のパターンとレメディ実践のパターン】※
※5/17はリアルの会を予定。状況によってオンラインで実施します。
p.255 第17章「築くパターン、壊すパターン」
(パイン)、ハニーサックル
p.265 第18章「無関心、憂鬱、絶望」
ワイルド・ローズ、マスタード、スウィート・チェストナット
※一部次回に繰り越される可能性があります。
◇使用テキスト
ジュリアン・バーナード著/編
『バッチのフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』
◇参考図書
『バッチフラワー 内なるエッセンス』
『エドワード・バッチ著作集』