こころに残ることば

お正月に映画
日日是好日』をみました。

女子大生が
茶の湯の先生と出会い、
茶道を学び、ふれあうなかで
人生経験を重ね、
ゆっくりと、確実に
成長していく
女性の話です。

数年前に公開されたので、
ご存知の方も多いかもしれません。

茶の湯をベースにした
時の移り変わりと、

黒木華さん、樹木希林さん演じる
主人公とお茶の先生のありようが
印象深い映画でした。

劇中、主人公は
婚約者の裏切りを知り
結婚をやめます。

その時、
たしかこうつぶやきました。

「わたしは不器用で
機転が利かない。
だからここにも居場所がない」

ほんの一瞬、ワンシーンの
この言葉が
今も胸に残って
離れずにいます。

それは、状況は違っても
自分の中に
同じような気持ちが
あるからだろうと思います。

年を重ねても
こころの一部は
こういう言葉に反応します。

ちょっと暗くて、
手に負えない感のある
自分のこころの一部。

けれど、
気づかないふりをして
流すことはできません。

なぜなら
こんな気持ちを持つのも
ほかでもない自分であり、

気づかないふりをしても
無くなるものではないからです。

あるものは、
あるものとして
受けとめて手放さない限り、
変容することはないでしょう。

自分との関係を
良くしたいと思う時、
ここはいいけど、
あそこはダメ、みたいな
条件付きで
受けとめることはできません。

そのうち認められない一部が
暴走を始めるだろうと思うから。

周囲の人や物事との関係も、
自分との関係が基礎になるので、
日々をつとめて健やかに暮らしながら
自分との仲を
より良くしていこう、と
あらためて思っています。

型にはまった
思いグセや感じ方、
行動のクセに
あらためて気づく時、
道のりは長いなぁと
正直、遠い目になることもあります。

けれど
自分と一生つき合っていくなら、
良い関係でいたいものです。

それが周りの世界や人との関係を
より良くする一番の方法と思えます。

自分のチカラだけで
何とかしようとすると、
かえってチカラが入り過ぎ、
空回りすることも多く、
墓穴を掘ることもあります。苦笑

できる努力や工夫はしながら、
自然の力を借りるのも
一つの方法でしょう。

それは私たちも自然の一部だから。

空を見上げ、
月や星、太陽のめぐりを感じたり、
呼吸を深くするだけで
意識が広がり、
苦しい気持ちが楽になることも多いように思います。

少し気持ちが落ち着いて
上を向くことができたら、
別の発想やとらえ方も
出てくるでしょう。

 

植物は
地球のすべての生命を養う存在であり、
ともに生きる仲間です。

何も言わず、
動物のように
早く動くこともありません。

けれど、別の方法で
自らを表現し、
ゆっくりと、でも確実に
動いて
次の世代へと命を繋いでいます。

私たちは植物に
物質的に養われているだけでなく、
見えないチカラにも
助けられています。

森に入れば、自然と元気になり、
花を見れば、気分が引き上げられます。

何もない土地があれば、
人はまず
植物を植えようとするでしょう。

普段あまり意識しないけれど、
私たちは驚くほど
植物に助けられています。

物言わぬ植物は
人間に比べると弱そうに見えます。
けれど、実のところは
弱いだけではありません。

弱さを補う強さを持ち、
しっかりと自分らしい生き方で
命をつないでいます。

植物なら、
「自分は不器用で
機転が利かないから
居場所がない」とは
考えないでしょう。

もし不器用さが
弱点になるなら、
それを補えるだけの強さを育て、
必死に生き残ろうと
戦略をたてて実行するでしょう。

思考することが
強みである一方、
弱さにもつながる人間にとって、
植物のシンプルな生き様を知ることは
大きなヒントであり、
励みになります。

映画の印象深い言葉から
つらつらと
そんなことを考えました。

弱さと強さをあわせ持つ
植物の、
調和のとれた生きるチカラが
写し込まれた
フラワーエッセンスの恩恵も、
計り知れない─
あらためてそう思っています。

 

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