Plant Loverの宝もの

草木への愛と世界の平和

牧野先生の本は
植物好きにとって「宝もの」です。

素敵なことばの宝庫ですが、
そのご紹介も
次回で一段落にしますね。

今日も心に響く文章を。

少し長いので、お時間のある時に
読んでみてください。

「終わりに臨んで今一言してみたい事は、
私は草木に愛を持つ事によって
人間愛を養成する事が
確かに出来ると信じている事です。

・・・草木は生き物でそして成長する。・・・
草木を愛すれば草木が可愛くなり、
可愛ければそれを大事がる。

大事がればこれを苦しめないばかりではなく、
これを切傷したり枯らしたりするはずがない。

そこで思い遣りの心が
自発的に萌(きざ)して来る。

一点でもそんな心が湧出すれば
それはとても貴いもので、
これを培えばだんだん発達して
遂に慈愛に富んだ人となるであろう。

このように草木でさえ思い遣るようにすれば、
人間同士は必然的になおさら深く
思い遣り厚く同情するのであろう。

・・・人間に思い遣りの心があれば
天下は泰平で、喧嘩も無ければ
戦争も起こるまい。

故に私は是非とも草木に愛を持つ事を
わが国民に奨めたい」

『牧野富太郎自叙伝』講談社より

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