バラの香りと名前の由来

今年も見事なバラに
たくさん出会いました。

近年はローズ・ガーデンも増え、
美しいバラを目にする機会も倍増!

5月から6月にかけて
SNSで多数の
バラの投稿を見ることができ、
本当に嬉しい季節です。

中でも
特別好きなバラが
いくつかあります。

その一つは
「ジュード・ジ・オブスキュア」という
少し覚えにくい名前の花です。

柔らかい印象の可憐な花で、
淡いオレンジ色の、

コロンと丸い形をした
つる性のバラです。

その魅力は
姿だけではなく、

というより、
姿以上に魅了されるのが
「香り」です。

フルーティで甘く、
でもさわやかで…。

香りを嗅いだ時の
幸福感は言葉にできません。

この香りのコロンや精油があったら、
とも思いますが、

フレッシュな香りだからこそ
よいのでしょう。

作出した
デヴィッド・オースティン・ローゼズ社の説明には

「強烈なシトラス香の混じったグアバと、
甘口の白ワインを思わせる香り」

と書かれています。>>

まさに!
柑橘系とグアバに似た香りが調和して
脳やからだ全体に広がり、

気分や生命力が高められて
幸福感でいっぱいになる感覚です。

 

このバラは1995年に
イギリスで生まれ、

名前は、
トーマス・ハーディ(1840-1928)の
小説の主人公、ジュードから
つけられたそうです。

バラが誕生した
ちょうど100年前の
1895年に発表された
小説の邦題は
『日陰者ジュード』。

(原題 「Jude the Obscure」)

この香り高い
可憐なバラに「日陰者」とは…
ミスマッチな気がします。

小説が発表されると酷評され、
作者はその後、
二度と小説を書かなかったそうですが、
今では再評価されているとのこと。

主人公のジュードは、
因習にとらわれない
自由な恋愛や
霊性と肉欲の対立を経験し、
最期は孤独な死を迎えるという、
強い印象を残す
ストーリーのようです。

とはいえ、
この芳しい香りを持つバラに
なぜそのような
主人公の名前をつけたのかは
謎のままです。

いつか機会を得て
作出社に伺ってみたいと思います。

 

今年、数年ぶりに
この花の香りを
嗅ぐことができて
本当に幸せでした。

機会があったら
ぜひ香ってみてください。

 

7月2日、神戸で
バラをテーマにした
ワークショップをさせていただきます。
今からとても楽しみです。😊

神戸の皆さま、よろしくお願いします。

〜*・〜*・〜*・〜*・

●ワークショップ・スケジュール

【お申込受付中】講座・ワークショップ・お話会

●読書会「バッチのフラワーレメディー植物のかたちとはたらき《セカンド19》」
第1回目6月18日/*オンライン 25日(日) 13:00~17:00(途中休憩あり)

読書会『バッチ…植物のかたちとはたらき』〜セカンド19

●ワークショップ in 神戸
7月2日(日)10:00〜/14:00〜
午後の部(14:00〜)に残席あります

7月のワークショップ in 神戸


お問合せ・お申込みは主催の @urimroom__official さんへ

「ストレスを抱える女性のためのフラワーエッセンス体験ワークショップ」
7月7日(金)13:30〜15:30 残席:2名様

ストレスを抱える女性のためのフラワーエッセンス体験ワークショップ

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