光と水の印象にもぐる

先日のこと。
イマーシブ・ミュージアムで行われている
Dive in Art」という体感型の印象派展を堪能してきました。

展示室内(1つの大きな箱のような空間)の床に座ると、
四方の壁面と床(ゆか)一面に作品が広がります。

その感覚はまさにアート作品に潜っているかのよう。

モネ、ルノアールをはじめドガ、
カイユボット、シスレーなど、
印象派を代表する作家の作品が
大画面で私たちを包み、
そこにいると、
まるでその絵の印象と
一つになったような
感覚を味わいます。

とくにモネの睡蓮や
積みわらの連作は圧巻でした。

「光」と「水」の印象を描いた連作が
一作ずつ重なりながら、
印象が変わる様を
体全体で感じ取れるのです。

移り変わる睡蓮の池や、
ほとりに下がる柳の枝、
池に映り込む空や
空気の様子を大画面で見ていると、
まるで自分がそこにいる
空気の精か何かに
なったかのような気さえしてきます。

作家本人は、このような
音とリズムをバックにした
体感型の展示をみたら、
どれほど驚くだろう、などと
思いを巡らせながら、
移り変わるロンドンの
国会議事堂の光と水や、
ルーアン大聖堂に
光が反射する様子を体感しました。

遠い昔、
モネの作品を見るために旅した
各地の美術館の代表作が
一つの場所で、
意外な形で体感できる機会。

来月まで開催しているので、
できればもう一度
行きたいと思っています。

すでに行かれた方も多いかもしれません。
まだの方には(東京近郊にお住まいなら)
おすすめの展覧会です。

イマーシブ・ミュージアム
「Dive in Art」
日本橋三井ホールにて10月29日(土)まで

ワークショップ・スケジュール

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