私たちが花を好きなのはなぜか?
美しいから、というのは
大きな理由でしょう。
では「美しくない」花は?
全ての植物を
愛した牧野先生のことばに
はっとしました。
自分自身や
周囲の人、ものに対して
「良し悪し」を付けたり
「好き嫌い」で判断しがちな
私たちの心のクセにも
通じるように思います。
■ なぜ世人は花を…
「なぜ世人は花を
眺めるだけに止めておくだらうか。
なぜ花を手折って
花瓶に挿すだけに止めておくだらうか。
なぜ花を愛しても
2、3の種類に止めておくだらうか。
なぜ美しい花のみを鑑賞して
美しくない花を検しないだらうか」
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(『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』平凡社より)