ケルトの暦の聖なる樹: 6.サンザシ

ケルトの月の暦では
今日から6番目の月
サンザシホーソーン)の月に入りました。

5月13日から6月9日

古代ケルトでは
日没から1日が始まると
考えられていたことを思うと、
もう今日(12日)の日没から
サンザシの月です。

ちょうど日本の関東地方でも
今 この花は満開です。

生垣に2㎝に満たない小さな白い花を
無数に咲かせています。

近づくと
ふんわりと甘い匂いに刺激され、
なんだか元気が湧いてきて
気分がアップします。

古代ケルトの人は
サンザシを「豊穣」のシンボルと
とらえていました。

「メイフラワー」(5月の花)とも呼ばれ、
5月1日の夏の到来を祝う
ペルティネ祭でも
サンザシは主役の植物です。

この祭りで人々は
夏のエネルギーの始動を祝い、
豊かな実りを願いました。

日、一日と、
太陽の光の力が増すのが
肌で感じられる時、

強まる太陽の「火」の力を祝い、
子宝(とくに男児の出産)を願って、
豊穣に繋がる旺盛な生命力を
喜び祝いました。

街は
オーク」と「サンザシ」の葉の
リースで飾られ、

男性たちはその中を
踊りながら回り、
5月の女神(メイクイーン)を
射止めようとしたと言われます。

街を飾るリースに使われた
オーク」は
自然界を支配する
神の力の象徴であり、

一方「サンザシ」は
恋と結婚、豊穣の
シンボルでした。

古代ケルト人にとって、
春は結婚の季節。

結婚式には
新しい夫婦が子宝に恵まれるよう
サンザシの花束が贈られました。

ケルトの人にとって
性行為や妊娠、出産は
恥ずべきことではなく、
人生にとって不可欠な一部であり、
人間の愛情深さをを示す
神聖な表現と考えられていました。

(その後、キリスト教の影響で
この考え方は一変しました。)

自然の神羅万象に
神の存在をみて祈り、
季節の節目には
祭りをおこない、
この世を健康に生き抜く力と
豊かな実りを願ったケルトの人々は

寒い冬が過ぎて、春をへて、
太陽が力を増す、夏の始まりに

自然のめぐりを喜び
生と性を謳歌し
次の世代へと命を繋いだのでしょう。

勢いよく咲く
サンザシの花は
生きる喜びで満ちあふれているように
見えます。

5花弁の花がもつ
五角形は
永遠の生命の象徴であり、
太古の時代から
魔よけのシンボルでもありました。

五角形の星型は、
とくに白い女神と
結びつけられていました。

白い女神は、
女性の3つの姿
─しなやかで従順な処女、
豊かに産み育てる母親、
しわの寄った白髪の老婆─を
象徴しています。

サンザシの花の色やかたち、
多数の花を咲かせ
豊かに実をつける様子は、
とくに
女神の母親の姿を
象徴しているでしょう。

これから夏至に向かって
太陽はさらに力を増し
植物は豊かに育まれていきます。

🌕

バッチフラワーでも多くの植物が
この時期に花の季節を迎えます。

ウォーター・バイオレット、
ヴァイン、オリーブ、
スター・オブ・ベツレヘム、

クラブ・アップル、
ホワイト&レッド・チェストナット、
マスタードなどです。

他にも
オーク、ホーンビーム、
ウォールナット、ホリー、
ウィロウ、パインなどが
花をつけます。

 

🌕

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