先日、フラワーエッセンスのクラスで
植物園を歩いた時、
赤い実をつける木々が多い中
紫色の果実がありました。
ムラサキシキブの仲間です。
学名は「Callicarpa bodinieri Levl」と
書かれていました。
和名の記載はありませんでしたが、
クマツヅラ科とあったので、
興味を持ちました。
(新しい分類法のAPG体系では
シソ科に属しています。)
バッチフラワーでは
ヴァーベインがクマツヅラ科です。
ヴァーベインは草本ですが、
こちらは低木なので
印象は全く違いました。
中国原産で、
学名のカリカルパ・ボディニエリ
(Callicarpa bodinieri Levl)の
ボディニエリは、
19世紀に中国で植物収集をおこなった
フランス人宣教師で植物学者の
エミール-マリー・ボディニエリに
ちなむそうです。
ボディニエリは宣教師でもありましたが、
当時、植物採集を専門にする人もいました。
おもに18~19世紀にかけて
アフリカやアジア、アメリカなどの
危険な奥地を探検し、
有用植物や観賞用の美しい植物を
英国、ヨーロッパに持ち込んだ
「プラントハンター」(植物採集家、探検家)と
呼ばれる人々です。
バッチフラワーでは
「インパチェンス」や「セラトー」が
プラントハンターによって
中国から英国にもたらされました。
危険を冒して命がけで
植物を収集する冒険物語は
まるで映画のように
スリルに満ちています。
思いがけず、紫の実から
プラントハンターにまで意識は広がり、
楽しくなりました。
冬の植物園に
花はとても少ないですが、
落葉樹の美しい樹形や
鮮やかな赤い実から、
木々の存在感や生命力を
感じ取れます。
年末に向けて慌ただしい時ですが、
心を落ち着かせたい時などに
木々や植物に触れ、
呼吸を深くしてみるのもおすすめです。
冬至を前に寒さも増してきました。
暖かくしてお過ごしくださいね。