ケルトの暦の聖なる樹: 5.ヤナギ

ケルトの月の暦では
今は5番目の月、
ヤナギ、ウィロウの月です。

4月15日から5月12日。

ウィロウ(willow)という名は
「しなやかな」という意味の
アングロ=サクソン語に
由来するとのこと。

その名の通り、
ウィロウの枝はしなやかで、
折れることがありません。

その特性から長い間、
生垣やかごの材料に
使われてきました。

生長が早く、
挿し木でもすぐに根を伸ばす
旺盛な生命力を持っています。

水辺を好む木で、
川の決壊を防ぐために
川岸の土手に植えられました。

日本では
ヤナギと言えば、
しだれ柳を想像しますが、

ヨーロッパや、
古代ケルトの文化が色濃く残る
アイルランド、ウェールズなどには
枝を上に向けて育つ
数種のヤナギがあります。

開花期は4月中旬、ちょうど今頃です。

日本でも今
しっぽの形をした
(尾状花序の)花が見られます。

雌花と雄花が、
別々の木につきます。

一説によると、
古代ケルトの人は
ヤナギを魔法や神秘の木と
信じていました。

月の支配を受ける
女性の木であり、

無意識に働きかけると
とらえました。

この木のそばにいると
霊力や直観力が高まり、
リアルな夢を見ると
信じていたそうです。

人は死ぬと、
魂は、若いヤナギの木に入り
成長すると考え、

霊がそのまま木に宿ると
信じていました。

また、雨を月の女神からの贈り物と考え、
女神と結び付けていました。

ケルトの樹木の話には、
白い女神がよく登場します。

人々はヤナギの中に
白い女神の3つの面を見て
崇めました。

しなやかで従順な処女、
豊かに生み育てる母親、
しわが寄った白髪の老婆です。

白い女神は
自然界のさまざまな場面を象徴する
重要な存在でした。

人間の中にある
愛や喜び、嫉妬心や憎悪など、
全ての感情にも
結び付けられていました。

ヤナギは
水の潤う土壌に根を張り、
目に見えない
意識下の世界と繋がる一方、
天(月)とも繋がりを持ち、
インスピレーションや
ヴィジョンを受けとる
守護となる木と考えました。

これから高まる太陽の季節に向け、
受け取った霊感を
豊かな実りを得るために
役立てようとしたのでしょう。

ヤナギの月は5月12日まで。

5月1日には
夏の始まりを祝う
「ベルティネ祭」を迎えます。

バッチフラワーのウィロウ

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