ケルトの暦の聖なる樹:1.シラカバ

今はケルトの暦でシラカバを聖樹とする

1番目の月です。

12月24日~1月20日まで。

 

この月は、

現代の太陽暦での

クリスマスや年末年始という

イベントが続く時。

とくに今年は新しい10年の

最初の年です。

 

私たちの意識は

自然と今年からの10年に向かい、

身の引き締まる思いも湧いてきます。

そんな大きな節目だからでしょうか、

新しい気持ちで新年を始めようという

前向きな気持ちと同時に、

自分の心の闇を

見せつけられるような出来事に

向き合われている方も多いようです。

 

心の闇の「スイッチ」を

あらためて意識するような体験を

されている方のお話も

多く伺います。

 

そんな時は、

焦って何とかしようと思っても

かえって墓穴を掘り

はまり込むことにもなりかねません。

 

 

エッセンスや植物をサポートにしながら、

少し長い目でとらえるよう努めたいものです。

今の悩みや取り組みと

直接関係のないこと

(軽い運動や深い呼吸など)で

気分転換をはかるのも

闇を乗り越えるヒントになります。

 

大きな内的な変化は

苦しい気持ちや強い感情が

引き金になることも

多いものです。

苦しい時は、もしかしたら

今の自分には古くなった

考え方や振舞いを塗りかえる

タイミングが来ている

サインなのかもしれません。

 

焦らず、希望をもって

新しい変化を迎え入れる気持ちを

持ち続けたいものです。

 

ケルトの暦の聖樹、シラカバは、

草木の生えぬ厳しい環境に

最初に根を張り

早く成長し、

他の植物が育つように環境を整える

パイオニアの役を果たす樹木です。

(バッチフラワーの植物では

ホーンビームがシラカバと同じ

「カバノキ科」です。)

 

一説では、

最後の氷河期が終わった後、

最初に根を下ろした木が

シラカバでした。

 

 

幹は白く、優雅な姿をしています。

枝は繊細な網目模様を作ります。

その枝につく小さな葉は

薄いヴェールのように

大地にうっすらと影を落とし、

他の植物が生長しやすい環境にします。

 

シラカバの木の下で育った植物に

昆虫や鳥が集まり、

さまざまな生き物も

やってくるようになります。

 

 

シラカバは、

森が豊かに成長する礎となる木です。

 

このような性質を持つシラカバを

古代ケルトの人々は、

女性の本質を表す木と考え、

白い女神」と結び付けました。

 

 

白い女神は、

乙女、母親、老婆の3つの姿を持つ

トリプル・ゴデス」です。

シラカバの白い樹皮は

白い女神の何よりの証拠と考えられました。

 

シラカバは、道を切りひらく

開拓精神(パイオニア・スピリット)の象徴であり、

新しい誕生や生長のシンボルです。

 

 

シラカバがその生き方を通じて

語り掛けるメッセージは、

もしかしたら

「わたし」に対するこだわりを

捨てること、なのかもしれません。

 

他の人が必要としていることを思いやり

彼らが豊かな人生を送れるように

心を砕くことなのかもしれません。

 

 

心の闇に取り組む時、

私たちは「自分」の心の声に

耳を澄ますことに

焦点を当てます。

自分は、本当はどう感じているのか、

どうしたいのか、など..。

自分の本当の思いに気づくのは

とても大事なことです。

けれど、それと同時に大切なことは、

シラカバの木のように

自分を尊重しながら

利他的に生きること

なのかもしれません。

 

自然界の秩序のなかで、

「自愛」と「利他」は

相反するものではなく、

同時に調和的に存在し得るのだと

シラカバは教えてくれているようです。

 

冬至を過ぎて、新年も明け、

明るい時間は徐々に長くなっています。

日本の私たちが

立春」に向かっているように、

ケルトの暦は

春のはじまりを祝う

インボルク」に向かっています。

 

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